”Xジェンダー”と言う性別の表現を知っているでしょうか。LGBTに当てはまらない性自認を持つ人の総称です。
日本において2000年以降に現れた言葉です。英語圏ではGender queer(ジェンダークィア)、Third genderといった言葉が対応すると考えられます。
ブログの筆者の私はXジェンダーであります。身体的には女性ですが女性と認識しておらず無性を自覚しています。
(男でも女でも無い自覚があり体が心と一致していない状態)これを性別違和と言います。
多様な性のあり方については類似概念が多数ある為、それが理解の混乱をもたらしています。
私が今出来る事は、Xジェンダーとは一体どういった性自認の仕方をしているのか、そして何に困っているのか、
人には言えない性別違和を抱えている人達の存在を、出来るだけ正しく認識出来るように情報発信して行きたいと思っています。
そして性的マイノリティーと通称で呼ばれる人達全てがカテゴライズしたくLGBTの用語を使っている訳ではない事を理解して頂きたいところです。
男女以外の性別を説明するには、未だかつて正しい表現法が無い為、レズビアン・ゲイ・トランスジェンダー等と
一旦名前を引き受ける事で理解の簡素化に繋がっている事も事実であります。
決して特別扱いを受けたいという考えは少なくとも私にはありません。
自分に自信を失い、どうしたら自分らしく生きれるか模索している人達が多いのが現実です。
私も迷いながらも苦しみながらも、自分の新しい価値観を見いだし、真の繋がりを求めながら
皆さんと繋がって行きたいと思っています。
2018年10月 FtX HAL
性自認について
*ジェンダーの考え方、捉え方が様々で混同しているケースがあります。以下の解釈は本サイトに限り特にご理解して頂きたい部分を表記してみました。
性同一について(トランスジェンダー)
性別といえば、男性か女性の2種類に分かれると多くの人たちは単純に考えます(性別二元論。)
しかし、性別には生物学的な性別(sex)と、自分の性別をどのように意識するのかという2つの側面があります。
性別の自己意識あるいは自己認知をジェンダー・アイデンティティ(gender identity)といいます。
多くの場合は生物学的性別と自らの性別に対する認知であるジェンダー・アイデンティティは一致しているため、
性別にこのような2つの側面があることには気づきません。しかし、一部の人ではこの両者が一致しない場合があるのです。
そのような場合を「性同一性障害」といいます。つまり、性同一性障害とは、
「生物学的性別(sex)と性別に対する自己意識あるいは自己認知(gender identity)が一致しない状態である」と、定義することができます。
(《みんなのメンタルヘルス》 厚生労働省より引用)
Xジェンダーについて
広く認識される性同一障害は(男性→女性)(女性→男性)と身体と心が反対の性別を持っている人の事を指していましたが。
Xジェンダーは性別が特定できないと意味でXと呼ばれるようになりました。(男性→不明)(女性→不明)となります。
不明とする部分には両性、中性、不定性、無性などあるが、それにしばられる必要性は全くもってありません。
Xジェンダーは現在(2018年)GIDの診断における性同一性障害の判定基準を満たしておりませんが、
性別適合手術を希望するXジェンダーも多いのです。
性同一性障害と同性愛、服装倒錯症の違い
性同一性障害は、同性愛と混同して考えられることが少なくありませんが、両者はまったく別のことです。
すでに述べたように、性同一性障害は、自らの性別に関するジェンダー・アイデンティティの問題です。
一方、同性愛は性対象として同性の相手を選ぶことを意味しています。
したがって、性同一性障害を有する人の中には、異性愛の人もいれば同性愛、あるいは両性愛の人もいます。
また、性同一性障害では反対の性別の服装をしたり、装飾品を身自分の性別とは反対の服装をする人たちは昔から知られており、
一般に異性装と呼ばれていました。
20世紀の初め頃、異性装をする人達を学術的に服装倒錯症(transvestism)と呼ぶようになりましたが、
その後、異性装によって性的快楽を得る人の他に、自らの生物学的性別とは異なるジェンダーを有する人が、
反対の性別の服装を身にまとおうとすることが明らかになりました。
このように、異性装をする人たちの中には、性的快感を得るための場合と、反対の性別に帰属することを求める場合があります。
性同一性障害では、性的快感を求めるためではなく、自らのジェンダーに合った服装をすることを願うために異性装をします。 (《みんなのメンタルヘルス》 厚生労働省より引用)